知的トレーニングの技術[完全独習版]

著者:花村太郎
出版:ちくま学芸文庫
おすすめ度★★★★★

たまたま書店で目についてパラパラとめくってみて購入を決意しました。こういう類の本はめったに読まないんですが、これは買って正解でした。自分にとって目から鱗でずっとそばに置いていきたい本です。知的トレーニングのいろはがここにあります。人生設計に始まり、やる気の養い方、トレーニング法、読書の仕方などどれも有益でした。何よりこの本がもともと1979年7月号の『宝島』に掲載されたものを再びまとめたものであることに驚きました。一世代も前に書かれた本にもかかわらず、まったく色あせてないということ考えても読む価値ありです。

このブログは外国語上達をメインテーマにしているし、この本の著者は外国語のトレーニング法についても述べているので、せっかくだから引用しようとおもいます。ちなみに花村氏は語学について「語学は、毎日、そして頭よりも手や目や唇をつかう肉体トレーニングなのだ」といっています。

語学学習の上達法は、暗唱の一語に尽きる。和訳のトレーニングをする場合、原文の一節ずつを頭に入れておいて辞書を読むようにする。これをしないと辞書を引くのに時間がかかってしょうがない。そして、最後に和訳をもう一度、原語になおしてみる。原語と比較してまちがった箇所を検討すると、日本語とその原語との構造的な違いに気づくことが多い。ドイツ語学習で有名な関口存男氏は、アテネ・フランセでラテン語を学んだとき、この、ラテン語→日本語→さらにラテン語、という翻訳トレーニングの方法をつかって、数か月でマスターしたばかりか、教える立場になったという。

目次

知的スタート術

<準備編>

立志術

青春病克服術

ヤル気術

期分管理術

発問・発想トレーニング法

[基礎知力]測定法

知的交流術

知の空間術

<実践編>

知的生産過程のモデル

蒐集術

探索術

知的パッケージ術

分析術

読書術

執筆術

思考の空間術

知的生産のための思考術

科学批判の思考術

思想術

発想法カタログ

コラム1~5