スパイのためのハンドブック

著者:ウォルフガング・ロッツ
訳:朝河伸英
出版社:ハヤカワ ノンフィクション文庫
おすすめ度★★★★☆

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著者はイスラエルの諜報機関モサドで活躍した元スパイです。逮捕され囚人として過ごしたこともある著者自身の経験からスパイについてのあれこれを詳しく語ってくれています。説得力があって意外とためになります。スパイの適性診断、偽装のための心得、さらに尋問されたときの切り抜け法なんかも書かれていておもしろいです。

スパイというとその秘密の訓練のために、たとえ敵につかまってどんな拷問をされても決してげろったりしない肉体的にも精神的にも超人的な人種なんだろうなとか、映画やゲーム等でしかその正体を知らない僕は勝手に想像を膨らませていたんですが、この著者によるとほとんどの国の秘密情報部は、秘密をもらすなとか何もしゃべるなとかは言わないんだそうです。言っても無駄だと分かっているから。拷問されながらも英雄的な沈黙を守り通すスパイの物語はフィクションであると、筆者は断言しています

目次

第一章 あなたのスパイ能力をテストする

第二章 スパイはどこからやってくるのか?

第三章 スパイの養成

第四章 第二の皮膚

第五章 手がかりを与えるな

第六章 スパイと異性

第七章 功績に対する金銭的報酬

第八章 大きな嘘には小さな真実を混ぜよ

第九章 拘置所、刑務所、懲治監

第十章 引退したスパイ